Lightroom で撮影日時を一括変更できない:原因と直し方
Lightroom Classic の「撮影日時を編集」で一括変更できない、他のアプリに反映されない原因と正しい手順です。アクティブな写真の落とし穴、RAW の .xmp、書き出し設定、動画の場合の方法もまとめました。
Lightroom Classic で撮影日時を一括変更できないときは、たいてい機能の問題ではなく「どの写真が基準になるか」と「変更がどこに保存されるか」の問題です。Lightroom の「撮影日時を編集」は、選んだ写真をすべて同じ日時にするのではなく、アクティブな 1 枚を基準に全体を同じだけずらします。また変更はまずカタログの中だけに記録されます。カタログを使わずに、写真や動画のファイルそのものの撮影日時をまとめて直したいときは、無料でダウンロードできる日本語アプリ「Takeout JSON Metadata Fixer」(Windows)の「選択した写真」、Mac では「Photo Metadata EXIF Editor」も使えます。
Lightroom Classic で撮影日時を変更する手順
- ライブラリモジュールで「グリッド表示」(G キー)にします。
- 直したい写真をすべて選びます。全部なら Ctrl+A(Mac は Command+A)です。
- 時刻がわかっている 1 枚をクリックして、アクティブな写真にします。グリッドでは、アクティブな写真のセルがほかの選択中の写真より明るく表示されます。
- メニューの「メタデータ」>「撮影日時を編集」を選びます。メタデータパネルの撮影日時の横にあるボタンからも開けます。
- ダイアログで調整タイプを選びます。
- 「指定した日付と時刻に調整」:アクティブな写真の正しい日時を「新規日付」の「修正日時」に入れます。
- 「設定時間数シフト(タイムゾーン調整)」:時差の分だけ、時間単位で足したり引いたりします。
- 「各画像のファイル作成日への変更」:各写真をそのファイルの作成日にそろえます。
- ダイアログのボタンを押して変更を確定します。
この操作は Ctrl+Z(Mac は Command+Z)では取り消せません。元に戻すときは、写真を選んで「メタデータ」>「撮影日時を元に戻す」を使います。
一括変更できない原因 1:基準はアクティブな写真
いちばん多い間違いはこれです。「指定した日付と時刻に調整」で入れる日時は、アクティブな 1 枚の新しい日時です。Lightroom はその 1 枚がどれだけ動いたかを計算し、選んだほかの写真も同じ時間だけずらします。選んだ全部が同じ日時になるわけではありません。
ですから、時刻がわからない写真がアクティブのまま正しい日時を入れると、全部が違う量だけずれます。ダイアログに表示される元の日時が、自分が思っている写真の時刻かどうかを確かめてから変更してください。
なお、全部の写真を同じ日時にそろえる機能は Lightroom Classic にはありません。スキャンした写真などで同じ日付を入れたいときは、1 枚ずつ変えるか、別のアプリを使います。
原因 2:グリッド表示になっていない
ルーペ表示、比較表示、選別表示では、フィルムストリップで何枚選んでいても、変わるのはアクティブな写真 1 枚だけです。一括で変わらないときは、まずグリッド表示に切り替えてください。
原因 3:変更がカタログの中にしかない
Lightroom Classic の変更は、まずカタログに記録されます。Lightroom の中では日時が変わって見えても、エクスプローラーや Finder、ほかの写真アプリでは古いままです。ファイルにも書き込むには、次のどちらかを行います。
- 写真を選んで「メタデータ」>「メタデータをファイルに保存」(Ctrl+S、Mac は Command+S)を実行します。
- カタログ設定の「メタデータ」タブで「変更点を XMP に自動的に書き込む」をオンにします。この設定は、オンにした後の変更にだけ効きます。
原因 4:RAW 写真は .xmp に書かれる
JPEG、TIFF、PSD、DNG では、日時はファイルの中に書き込まれます。しかしカメラ独自の RAW(CR2、CR3、NEF、ARW など)では、元のファイルは書き換えず、隣の .xmp ファイル(サイドカー)に書き込みます。Adobe Bridge などは .xmp を読むので新しい日時が表示されますが、エクスプローラーやカメラメーカーのソフトは RAW の中の日時を読むので、古い日時のままです。
RAW の中の撮影日時も変えたいときは、カタログ設定の「メタデータ」タブで「独自仕様の Raw ファイルに日付または時刻の変更を書き込む」をオンにします。初期設定ではオフです。
原因 5:動画は撮影日時を変えられない
動画では「撮影日時を編集」が使えないか、使えてもカタログの中だけの変更になり、動画ファイルには書き込まれません。動画のメタデータの変更はカタログに保存される、と Adobe のヘルプも説明しています。動画の日付を直す方法は 動画の撮影日時を変更する方法 にまとめました。
書き出した JPEG の撮影日時
書き出し(エクスポート)では、カタログの新しい撮影日時が JPEG に書き込まれます。ただし書き出しダイアログの「メタデータ」で「著作権情報のみ」を選ぶと、撮影日時を含むカメラの情報が入りません。すると、ほかのアプリはファイルの日付、つまり書き出した日を撮影日時として表示します。「カメラおよび Camera Raw 情報以外のすべて」も撮影日時を含みません。撮影日時を残すには「すべて」を選んでください。
クラウド版の Lightroom では
クラウド版の Lightroom(Classic ではないほう)でも、写真を選んで情報パネルの撮影日時の横にある編集ボタンから変更できます。複数の写真を選ぶと、日付の範囲をまとめてずらす画面になります。ただし Classic のような調整タイプの選択やファイルへの書き込みの設定はなく、できることは限られます。
カタログを使わずに、写真と動画をまとめて直す方法
Lightroom は現像と管理のためのソフトで、撮影日時の変更はその一部の機能です。カタログに読み込んでいない写真、何千枚もの写真、動画の日付を直したいだけなら、専用のアプリのほうが手早く済みます。
「Takeout JSON Metadata Fixer」(Windows)では、次のようにします。Mac の「Photo Metadata EXIF Editor」でも同じ名前のツールを使えます。
- アプリを開き、「選択した写真」タブで「ライブラリフォルダーを選択…」を押して、フォルダーを選びます。
- 直したい写真や動画を選びます。全部なら Ctrl+A です。
- 「編集」を押し、「日付と時刻」から選びます。全部を同じ日時にするなら「日付と時刻を設定」、カメラの時計のずれを直すなら「時刻をずらす」です。
- 「プレビュー」で変更前と変更後を確かめてから「保存」を押します。
撮影日時はファイルの中(EXIF)に直接書き込まれるので、エクスプローラーや Finder、ほかの写真アプリでもそのまま見えます。「ファイルの作成日と変更日も設定」をオンにすれば、ファイルの日付もそろいます。RAW 写真では、Lightroom と同じように日付や場所の変更を RAW の隣の .xmp ファイルに保存します。保存した変更は「履歴」から 30 日間取り消せます。
ダウンロードは無料で、最初の 100 件の編集も無料です。それ以上は買い切りの Premium で無制限になります(Windows 版は 2,980 円)。Premium では Google Takeout の写真の修正も無制限になります。
Lightroom で直した写真をカタログに戻すときは、写真を選んで「メタデータ」>「メタデータをファイルから読み込む」を実行すると、新しい日時がカタログに反映されます。
よくある質問
Lightroom で撮影日時が表示されないのはなぜですか?
ライブラリのメタデータパネルで、表示の種類を「EXIF」や「すべて」にすると撮影日時が表示されます。写真に撮影日時が入っていないときは、Lightroom はファイルの日付を使います。2 種類の日付の違いは 撮影日時と更新日時の違い をご覧ください。
全部の写真が同じ時間だけずれているときは?
カメラの時計か時差の問題です。Lightroom なら「設定時間数シフト(タイムゾーン調整)」で直せます。原因の見分け方は 写真の時刻が数時間ずれる理由 で説明しています。
撮影日時を変更すると画質は落ちますか?
落ちません。Lightroom でもこのアプリでも、変わるのは日付の情報だけで、画像には手を加えません。
Lightroom なしで撮影日時を一括変更できる無料のアプリは?
「Takeout JSON Metadata Fixer」(Windows)と「Photo Metadata EXIF Editor」(Mac)です。どちらも無料でダウンロードでき、最初の 100 件の編集は無料です。詳しくは 写真の撮影日時を変更・一括できる無料アプリ をご覧ください。